ソルガムグループ
研究の背景
インドネシアのゴロンタロ州モロシパット村で、ソルガムきびの収穫を行う「Sorghum Sumber Rejeki(SSR)」という新しい実践共同体(TDCOP/Transdisciplinary Community of Practice)グループが設立されました。
ソルガムきびはイネ科の植物で、アフリカ、アジア、オーストラリアの牧草地で栽培または自生しており、一部の種はインド洋や太平洋の島々にも分布し、植生しています。ソルガムは、穀物として食用されるだけでなく、家畜飼料としても活用されています。
現状では家畜管理技術、特に繁殖と給餌の面において、管理が不十分であるため、ヤギの免疫系の欠陥がよく見らます。また、寄生虫に対する予防接種も必要ですが接種費用は高額なため、飼育者の負担が増すばかりです。
研究の目的
総合地球環境学研究所SRIREPプロジェクトの定めるゴールは、ASGM関連地域の水銀汚染を削減するために、持続可能な地域イノベーションをTDCOPsを通じて開発しシフトすることです。
私たちのプロジェクトメンバーは、これを実践するために、現地の関係者とともに活動を続けていきます。
進捗状況
2022年1月
ゴロンタロ州のモロシパット村とシパタナ村の2つの村の地元農家がソルガム農園に参加しました。
彼らは、さらにソルガム農園を増やす予定です。
2022年2月
2022年2月27日現在、Molosipat村の農家はソルガムきびの収穫を終えました。
一方、Tamboo VillageとTabango Villageの農民グループは、ソルガムきび栽培に関心を示しています。
2022年3月
2022年3月25日、UNGとBPTPは、地元住民と共同でソルガムの茎から液糖を製造しました。BPTPは茎を加工するための機械2台(チョッピングマシンとスクイーズマシン)を提供しました。
ゴロンタロ県BPTPの研究員によると、精製の過程がシンプルなこともあり、液糖の甘さのレベルは非常に高いそうです。
地元住民はソルガムきびのすべての部分が食用であることを十分に理解しています。茎は搾って液糖を得ることができ、搾った後の茎や葉は家畜飼料として利用することができます。またソルガムきびは、米作りの際に水稲の代わりに使うこともできます。
ゴロンタロ州BPTPのアミン代表によると、地域住民がソルガムきび栽培に興味を持ち始めているようです。
2022年4月
ソルガムTDCOPのメンバーが、Sipatanaの地元農家と協力して収穫まで実施しました。今季は強風で倒れた株や成熟したキビを優先して、面積のわずか4分の1を収穫しました。
この地域では主に赤色をしたソルガムきびを生産しています。ソルガムきびの除草を1回しただけで、肥料は入れていません。
収穫したソルガムは透水性の袋に入れられ、搾る前に2〜3日天日干しされます。
収穫されたソルガムの葉や茎は機械で切断されます。新鮮なソルガムきびは牛の餌に、残りは発酵させてサイレージにするそうだ。
ゴロンタロポス、オンラインメディア、インドネシアの通信社アンタラ・ニュースから取材されました。
リンクはこちらから
News 1: https://srirep.org/2022/04/16/local-community-learned-how-to-turn-sorghum-into-animal-feed-at-takmirul-masjid-gorontalo/
News 2: https://srirep.org/2022/04/17/utilizing-sorghum-as-animal-feed-original-video/
ソルガムはおよそ4ヶ月後で収穫されます。