ASGMコミュニティにおける健康影響評価

水銀は、人間の胎児や幼児の発育を著しく脅かす有害金属であり、人体に対して極めて毒性が強いことが知られています。水銀の人体への影響を評価することは、特にASGM地域やその周辺に住むコミュニティにとって非常に重要です。

水銀中毒による身体の震え、記憶喪失、神経筋への影響、頭痛、認知機能障害や運動機能障害などの影響を防ぐためには、水銀中毒の早期診断が最も重要なモニタリング項目の一つです。

SRIREPプロジェクトでは様々な健康影響評価を実施していますが、その中でもスパイロメーターを用いた呼吸機能検査はASGMコミュニティの健康状態を示す指標として、優先的に実施している検査です。また、鼻と頭から毛髪を採取し、PIXE(Particle-Induced X-ray Emission・粒子線励起X線分析)で科学的に分析しました。

この報告は、「Lung Function Assessment as an Early Biomonitor of Mercury-Induced Health Disorders in Artisanal and Small-Scale Gold Mining Areas in Indonesia」としてEnvironmentalResearch and Public Healthに掲載されました。

本研究の詳細については、こちらから研究論文の全文と成果をご覧ください。